どうもごんぬです!
今回は『手前替え』についての記事です。
かなり専門的な競馬用語になるのですが、知ってると少しだけお得です!
馬の脚の構造
馬の脚は前足が方向転換やバランス、後足が推進力を担ってます。ウサギとかをイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
手前ってなに?
まず馬は走るときに前足を左右非対称に動かしています。左足が前に出る走り方を『左手前』、右足が前に出る走り方を『右手前』といいます。レース中に見てても意識しないとほとんどわからないですよね(笑)
手前の効果って?
競馬場には左回りの競馬場(東京、中京、新潟)と右回りの競馬場(京都、阪神、中山、札幌、函館、福島、小倉)が存在します。このコーナーを曲がる際に、左回りのコースだと左手前がまわりやすく、右回りコースだと右手前のほうが曲がりやすくなります。自分の体の重心を傾けて試してみるとわかるのですが、逆の手前にすると外に膨れていってしまいます。
手前替えって?
馬は訓練によって手前を変えることができるようになります。そしてジョッキーからの指示(手綱やムチ)で手前を変えます。これは得意な馬と不得意な馬がいるようです。
不得意だとどうなるの?
手前替えが不得意で、どちらかの手前でしか走れない馬は得意なコースと不得意なコースがはっきり出てしまいます。東京や中京では走るのに、阪神や京都はサッパリ。といった感じです。これはコーナーで大周りになってスタミナをロスしたり、その影響で片足が疲れて直線でまっすぐ走れなかったりするからです。
例① ミスターメロディ
けっこう有名な例として、ミスターメロディがあげられます。この馬は2019年の高松宮記念を制したG1ホースなのですが手前替えが不得意です。ほぼ左手前で走るので右回りのコースは非常に不得意です。
ミスターメロディの全成績
右回り成績(0-2-0-3) 勝率0%
左回り成績(4-1-0-2) 勝率57%
これは右回りの中山競馬場で行われた2019年のスプリンターズSです。鞍上の福永騎手は何度もムチなどを使って態勢を立て直してますが左手前になって外に外に走ってしまい、前に進む推進力を得られていません。結果4着でした。
例② 12/1(日)中山6R新馬戦のエリーウェイ
これはお得情報になってしまうのですが、手前替えが不得意という情報を知っていると馬券的に有利です。12/1(日)の中山競馬場の新馬戦に出馬していたエリーウェイという馬ですがこちらも極端に手前替えが苦手な馬のようです。
スタート後
エリーウェイは左手前で進んでいくため、他馬が右手前で内側に来るので何度も外の馬にぶつかってしまいます。
コーナー
右回りのコーナーでも左手前です。なので外に推進力が逃げてます。
直線
さらに直線では鞍上の武士沢騎手が右ムチを入れると大きく外側にむかってヨレて行きます。2回ムチを打ちますがどちらも同じような動きをとります。これではまともに追いあげることは不可能です。
馬券的なおいしさ
つまり単純な話ですが、エリーウェイは左手前が得意なので左回りコースが得意です。もし次回東京や中京、新潟に出走してきたときには穴馬の一頭として考えましょう。このままだと右回りは何回やってもいい結果は出ず、どんどん人気を落とすでしょう。つまりこの馬が手前替えが苦手だと知らない人は左回りのコースの時に『なんでこんな全然結果が出てない馬がきたんだ!!』と嘆くことになり、知ってるあなたと私は万馬券をGETできるかもしれません!
もしくは手前替えのトレーニングをしっかりしてきた、というコメントを見かけたら要注意です!
以上、手前替えについての記事でした!
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